人生100年時代を支える注目医療

リハビリ支援ロボット 視覚と音で歩行状態をリアルに確認

原島宏明科長(C)日刊ゲンダイ

 各ロボットの具体的な機能はこうだ。歩行器の形をした「免荷式リフトPOPO」は、患者の腰に巻いたベルトを引き上げてくれて、体重を軽くした状態で歩行をサポートしてくれる。

「Honda歩行アシスト」は、腰に巻いた機器本体から伸びたアームを太ももに装着。歩くときの股関節の動きをモーターで補助する。「CoCoroe足首アシスト」も同様な仕組みで、足首の動かし方をアシストする。「バイオニックレッグ」は太ももから、すねにかけて装着する。膝の動かし方の再学習をサポートするロボットで、片麻痺の重い患者でも立って歩く訓練ができるという。

 リハビリ室に設置されている「ニュー・ウェイト」は、体全体を吊るして体重を軽くした状態で、床がベルトコンベヤー式に動くトレッドミルで歩行訓練をする。体重を135キロまで免荷できる。

 そして、最も緻密な歩行訓練ができる最新機種が、トヨタ自動車と藤田医科大学が共同開発した「TOYOTAウェルウォーク」だ。体を吊るしてトレッドミルで訓練する部分は「ニュー・ウェイト」と同じだが、患者が立つ正面には大型モニターが設置されており、リハビリ時には麻痺している片足に足型ロボットを装着して実施する。

2 / 3 ページ

関連記事