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「白衣高血圧」の人は健康な人より心臓病のリスクが高い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 自宅など普段の生活の中で血圧を測ると高くないのに、自宅以外の健診会場や病院、診療所などで血圧を測ると高くなってしまう人がいます。こうした人たちのことを、病院や診療所で医者の白衣を見ると血圧が上がってしまうということで、「白衣高血圧」と呼びます。国民健康栄養調査の血圧は、準備された会場で測定された血圧ですが、血圧が高い人の中には自宅の血圧は高くない白衣高血圧の人がかなり含まれていることになります。

 この白衣高血圧は、高血圧なのでしょうか、それとも高血圧ではないのでしょうか。

 従来の研究では、白衣高血圧の脳卒中や心不全のリスクは、正常血圧の人と変わらないことが示されていました。しかし、2018年にスペインから6万3910人を追跡した大規模研究の結果が発表され話題を呼んでいます。

 この研究では診療所などの外来では上の血圧が140以上か下の血圧が90以上にもかかわらず、昼間20分ごと、夜間30分ごとに測定した24時間の上の血圧が130未満かつ下が80未満の人を白衣高血圧と定義しています。この白衣高血圧のグループのうち血圧の薬を利用していない人では、外来血圧、24時間血圧ともに正常なグループと比べて、1・79倍死亡リスクが高いことが示されました。心臓疾患による死亡リスクも1・96倍と増加しています。この研究結果からすると、自宅での血圧が正常だからといって大丈夫とはいえないという結果です。今後は24時間の血圧測定を行って、その値をもとに高血圧かどうかを判断するという時代がもうすぐ来るかもしれません。

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。

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