「がん家系」に生まれて

大腸がんと診断されたことを、父には告げたくなかった

モデル・美肌温泉家の朝香さん(C)日刊ゲンダイ

 がんセンターは混雑していましたが、緊急性があるからと、年明けすぐに検査の予定を入れてくれました。PETやCT、大腸がんの正確な場所を調べるためのバリウム検査などを受け、最終的な診断名は、横行結腸がん。最初の病院では結腸近くではないか、とのことでしたが、実際は全然違う場所でした。

 入院は1月19日から。モデル事務所にはがんであることを説明しましたが、公表はしていませんでした。書類選考が通っていたオーディションなど断れる仕事はすべて断りました。実は入院前に、私、大出血してしまったんです。便器が真っ赤になるほど。階段を上るのがつらいほど、体力は急激に落ちていきました。「治療は19日からだけど、入院した方が安心なら、そうしますか?」と以前から病院に言われていましたが、病院より家にいた方がやりたいことや仕事ができるからと、自宅で過ごしていました。

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