きちんと説明を受けたのは、退院して1回目の通院の時。ステージ3か4で肺や肝臓に転移があるかもしれないと手術前には言われていましたが、転移はなく、ステージ2。私くらいのがんの大きさだと転移していておかしくないのですが、リンチ症候群は予後がいいそうなんです。だから、転移もなかった。
切除したがんの写真は、父と主人の母が私には見せないようにと言っていたそうなんですが、主人が「どんな結果であっても知りたいでしょ」と、後で見せてくれました。リンチ症候群かどうかの遺伝子検査は、「デリケートなものなのでどうしますか?」と聞かれたのですが、私ははっきりした性格なので、「やります!」と。
これに関しても、主人からは「受けたいんでしょ」。遺伝子外来に行き、口頭で家族の既往歴を説明したら、すぐに「96%くらいの確率でリンチ症候群ですね」と言われました。
▽1974年8月生まれ。44歳。北海道出身。モデルとしてCMなどに多数出演。現在は温泉観光実践士協会理事、温泉ソムリエアンバサダーも務める。
「がん家系」に生まれて