性感染症最前線

淋菌<2>咽頭感染 口だけだから心配ない…は大きな誤解

写真はイメージ(C)PIXTA

 その理由は判然としないが、クンニリングスよりもフェラチオの方が、男性器の形の特徴から尿道分泌物が女性の咽頭に直接到達しやすいからだと考えられている。

 性器と咽頭の同時感染では、治療で性器の淋菌が消失しても、咽頭淋菌が残存する場合もある。

「咽頭淋菌の治癒率が低いのは、淋菌が咽頭の上皮組織ではなく、粘膜層に存在するからです。投与された薬剤濃度の上昇が少なく、抗菌効果が得られないためと思われます。感染機会がなく再発した場合は、咽頭感染も疑う必要があります」

 淋菌、恐るべし。

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