体を動かす時間が少ない生活習慣は健康状態に悪い影響を与えるイメージがあります。実際、座っている時間が長い人は、短い人に比べて、糖尿病や心臓病だけでなく、がんの発症リスクや死亡リスクまで上昇するという研究データが報告されています。では、座っている時間を減らし、体を動かす時間を増やすと、どれくらい健康上のメリットがあるのでしょうか。
座っている時間を体を動かす時間に置き換えた場合、死亡リスクにどのような影響がもたらされるのかを検討した論文が、米国の疫学専門誌電子版に2019年1月14日付で掲載されています。
この研究は、45歳以上の米国人7999人(平均63.5歳、男性45.9%)を対象としたものです。被験者には活動量計を装着してもらい、座っている時間が計測されました。なお、結果に影響を与えうる年齢、性別、過去の脳卒中や心臓病の経験、体格指数(BMI)などの因子で統計的に補正して解析しています。
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