医師の指示カロリー通りの食事を最初は「少ないな」と感じるだろうが、逆にそれまでの食事が常に多過ぎたのだ。それが普通だと思ってきたせいで、比較の問題として少なく感じるだけなのだ。
現在、糖尿病にかかっている人もそうでない人も、とにかく1週間、食事療法的観点からみて「適正なカロリー量」を厳密に守った食生活を続けてみることをお勧めする。
僕もそうだったが、人間は意外とすぐに慣れる。これだけしか食べられないとなれば、その量で満足できるように体がつくり変えられていくのだ。
1週間が過ぎたら、それをやめてもいい。でもきっとその時には、それまで守ってきた量以上のカロリーを口にした時点で、「あ、食べ過ぎだな」と体で察知できるようになっているはずだ。
大事なのはその感覚なのだ。それを身につけているかどうかだけでだいぶ違う。
患者が語る 糖尿病と一生付き合う法