失明リスクの高い目の病気

光がにじみ街灯が二重に見える…こんな人は白内障に注意

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 40歳を過ぎると、多くの人に白内障症状が見られるようになります。白内障はピントを合わせるレンズに当たる水晶体が濁る病気です。水晶体は目の中に細い多数の糸(水晶体小体)で吊り下げられています。このレンズの中は、クリスタリンというタンパク質で満たされており、若い時にはほとんど混濁がありません。

 ところが、水晶体の細胞内の水を細胞外に出すポンプ作用が衰えてくると、水晶体は変性し、透明性を保てなくなります。

 最初は何となくピントがぼけた感じがします。光の乱反射が起きて街灯がにじみ、二重三重に見えたりします。視力がゆっくりと低下していき、メガネをかけるなどして目を矯正しても、十分な視力が出なくなります。

 水晶体の寿命には個人差がありますが、一般的には60~70年程度です。人生100年時代の今、白内障は誰でもかかる目の病気といえます。放っておくと失明状態になり、行動が制限されることから、認知症症状を来すこともあります。

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清澤源弘

1953年長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院にフェローとして留学。92年東京医科歯科大眼科助教授。2005年から現職。東京医科歯科大臨床教授兼任。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会理事など。

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