食べ物にむせたら要注意…人は「口から老いる」の悪循環

(C)sam thomas/iStock

 食べ物にむせるようになってきたら、「老い」対策を真剣に考えるべきだ。抗加齢歯科医学研究会代表を務める鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授は、「人は口から老いる」と指摘。

 まず起こるのが、プレフレイル。フレイルとは、加齢などで筋力が低下した状態で、日本語では「虚弱」。プレフレイルでは、むせる、食べこぼす、滑舌が低下する、噛めない食品が増える……など。そのままフレイルに移行すると、口腔機能低下はより深刻になり、噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、唾液量が減ったことで口腔内が不衛生になる。

「口腔機能の低下は全身的な健康を損ないます。感染症、認知症、歯周病、低栄養、誤嚥性肺炎、窒息事故。口腔機能を維持すれば健康寿命も延びるのです」(斎藤医師) 口腔機能低下の次に待っているのが、摂食嚥下障害や咀嚼障害。ここまで来ると要介護を覚悟した方がいい。

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