食べ物にむせたら要注意…人は「口から老いる」の悪循環

(C)sam thomas/iStock

 口腔機能の改善が好循環をもたらすことははっきりと分かっている。一例を挙げれば、口腔ケアで口腔内の衛生状態が改善すれば、おいしく食べられるようになって食欲が増進。栄養状態が改善し、体力増強、免疫力もアップし、誤嚥性肺炎の予防になる。体力増強で積極性が増し、会話量が増えて口腔機能向上になり、それは誤嚥性肺炎の予防や自浄作用の向上につながる。逆に言えば、このループが崩れれば、悪循環に至る。

 前述の通り、年を取れば唾液量が減って口腔内が不衛生になる。だから若い時より気合を入れて口腔ケアに取り組まなければならない。「前回、歯医者に行ったのはいつだっけ……」なんて言う人は、今すぐ受診の予約を。

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