「自分が死ぬ」準備

腰や膝が悲鳴…75歳まで働き続けるために必要な体メンテ

重要なのは歩き方(C)日刊ゲンダイ

■70歳を過ぎたら仕事で無理しない

 とはいえ、仕事を続けるのなら、泣きは入れられない。効果的な対策はというと――。

 千葉県で「松永気功塾」を開設する松永徹塾長(73)がこう言う。

「一般的にはスクワットなどの筋トレが良いといわれますが、心得がない人が自己流でやると、逆に腰などを痛めかねません。自分で、簡単に、家でもできる意味では、65歳以上の方にはウオーキングをオススメします。重要なのは歩き方。カカトから着地するように意識して歩くことです。カカトから着地すると、その瞬間、当然つま先は上を向く。その時、膝の裏側は伸びた状態になるんですが、これが大事です。カカトから着地する歩き方をすると、自然に腰が伸びる。腰が伸びると、背骨も伸びて胸を張って背筋を伸ばした姿勢を保つことに。この時、顔はイヤでも前を向き、目も正面に向く。ウオーキングでこの一連の流れを繰り返すと、経絡の流れがグンと良くなる。メンテナンスの意味では、体に良いことだらけといっていいでしょう」

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