この動きと姿勢は、肝臓に良く、気功で言う生命エネルギーが宿るといわれる「腎」も元気になるらしい。温泉や旅行より安上がりで簡単な点もいい。
松永塾長は、60代後半を中心に20人ほどいる塾生にも、いの一番にこのウオーキングを教えていると笑う。
「この歩き方で背骨が伸びると、督脈と任脈という経絡を刺激するため、五臓六腑全体が元気になる。実は背骨の膨らみには肺兪、肝兪、腎兪などいくつもの重要なツボが並んでいます。だから、背骨を立てる姿勢を取ることにより、経絡の流れが良くなり元気になりたくなくても元気になってしまうのです。1日1回、10~20分くらい毎日続けることで、腰や膝痛の予防にもなるはずです」(松永塾長)
もちろん、スクワットなどの筋トレだってキチンとやれば効果的だ。7年前に心臓のバイパス手術を経験した、医師でジャーナリストの富家孝氏が言う。
「自分が死ぬ」準備