性感染症最前線

性器ヘルペス<2>女性の罹患率は男性の2倍で重症化しやすい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、初感染例ではHSVが仙骨神経根に直接進展して、限局性の髄膜脊髄炎を起こす場合がある。そして、尿意を感じない神経因性膀胱の状態になると「エルスバーグ症候群」と呼ばれる。こうなると尿が出なくなるので、膀胱にカテーテル(細い管)を留置して、2~3日の入院が必要になるという。

「女性の性器外のヘルペスには、乳頭から乳輪にかけてびらんが多発し、痛みを伴う症例もあります。これは口唇ヘルペス(口の周りに水膨れができる)にかかった男性が乳首をなめることによりHSV1型に感染し、発症します。ただ、乳首に再発することはまれです」

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