「食べ過ぎるから太る」は誤解 肥満の正体はホルモン異常

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 逆に、食べる量が少なければこれらは抑えられ、食欲を刺激して摂取カロリーを増やす。摂取エネルギーと消費エネルギーは相関関係にあるのだ。

 もうひとつの誤解は、食べ物は等しく脂肪として体内に蓄積されるリスクがあるとの考えだ。

「同じ量を食べても、玄米と精製されたお米では脂肪として体内に蓄積される量は違います。同じ食用油でも、動物性と植物性でも違います」

 では、何が体重を決めているのか?

「ホルモンです。1食や2食、どんなにドカ食いしても、その後の体重が大きく変わらないのは、恒常性維持機能により、その人にふさわしい体重が設定されているからです。それを維持するために、ホルモンは体内のさまざまな器官に働きかけて摂取エネルギーと消費エネルギーをコントロールしているのです」

 つまり、痩せたい人は体重そのものでなく、設定された体重の値を下げる努力が必要だ。

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