「食べ過ぎるから太る」は誤解 肥満の正体はホルモン異常

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 現在、体重の設定値に関係していると目されているのが、ホルモン分泌をコントロールする器官のひとつである脳の視床下部だ。実際、病気や事故で視床下部を損傷すると肥満になることが分かっている。

「肥満の人はホルモンが本来の機能を果たせない異常事態にある可能性があります。例えば、脂肪の蓄積が増えると脂肪細胞からレプチンと呼ばれるホルモンが分泌されます。それが血液を通じて視床下部に届くと“これ以上脂肪蓄積が増えないよう食欲を抑えて”という信号を送ります。しかし、肥満でレプチンが常に血液中に流れていると機能しづらくなります」

■イライラを抑え、インスリンを急激に分泌させない

 では、どうすれば痩せるのか? 体重の変化に関係するホルモンは甲状腺ホルモン、レプチンなどたくさんあるが、注目はインスリンとコルチゾールだ。

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