「食べ過ぎるから太る」は誤解 肥満の正体はホルモン異常

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 インスリンを抑えるため炭水化物の量を減らすべきだが、工夫が必要だ。

「減らした分は健康に良い栄養素に置き換えましょう。そうでなければ空腹ストレスで太ります。炭水化物、脂質、タンパク質の割合を、エネルギー量換算で、おおよそ6対2対2にする」

 痩せたい人はお米を敵視しがちだが、誤解だ。

「かつての日本人は米中心の食生活を続けながら痩せていました。それは、太陽とともに寝起きすることで体内時計がきちんと作用していたことが大きいと思います」

 当時のお米が精製された糖質でなかったからというのもある。

「精製した糖質は血糖値を急上昇させ、強烈な幸福感をもたらします。砂糖のように高度に精製された炭水化物は依存性があり、満腹ホルモン機能を狂わせかねません」

 塩など刺激の強い調味料も体重にかかわるホルモンの働きを阻害する可能性がある。摂取を控えることが必要だ。

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