もちろん、投薬治療が必要かどうかは医師が判断しますが、血栓ができやすいかどうか、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいかどうかについては、自分である程度の“あたり”をつけることもできます。
まず、心臓の中で血栓ができやすくなる原因がいくつかあります。「心房細動がある」「心機能が落ちている」「心臓全体が大きく、とくに左心房だけが大きい」「左心房の中に石灰化や筋肉の変性がある」などがその要素になります。もし、自分がそうした心臓のトラブルを抱えていれば、血栓ができやすいと考えていいでしょう。
■合計スコアが高いほど脳梗塞発症リスクがアップ
また、「CHADS2」というスコアを確認することでも脳梗塞の発症リスクを評価することができます。5つの危険因子である「心不全や左室機能不全」(C)、「高血圧」(H)、「年齢75歳以上」(A)、「糖尿病」(D)、「脳梗塞や一過性脳虚血発作の既往」(S)の頭文字をとったもので、それぞれのリスクに点数が割り振られ、該当するリスクの合計点数が高いほど脳梗塞の発症リスクも高くなります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」