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朝型と夜型で違う 「早寝早起き」は本当に体にいいのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 睡眠時間の短い人を長期的に追いかけていくと、死亡率が高くなるというデータがあります。

 睡眠は眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠に大別されます。この2つを1サイクルとして、一晩に4~6回繰り返し、通常、自然と目覚めます。7時間ほどで自然に目が覚める仕組みになっているため、7時間程度の睡眠が最も健康に良いと考えられています。しかし、実際の睡眠サイクルは人それぞれ。必要な睡眠時間には個人差があり、同じ年代でも4時間くらいの幅があります。何時間寝たらいいとは一概に言えません。

 寝ることができる時間は、10代で約8時間、20~30代で約7時間、40~50代で約6・5時間、60~70代で6時間と加齢によって減少します。これを目安に、寝る時間と起きる時間を一定にするとよいでしょう。なお、夜は長いので、この時間をどこに落とし込むかを考えて寝ないと、何度も目覚めたり、早起きしすぎたりして苦しみます。睡眠が十分かどうかの判断基準は、朝スッキリ目覚めるか否か。自分にあった睡眠時間を模索して最適化しましょう。

(国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長)

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