免疫の過剰反応を抑制 「花粉症にはビタミンD」は本当か?

悲惨な飛散
悲惨な飛散(C)日刊ゲンダイ

 花粉症に悩まされている人の“救世主”として、いま注目を集めているのがビタミンDだ。実際、関連本はアマゾンで「アレルギー部門」売れ筋ランキング1位に輝いている。

 ビタミンDは主に、カルシウムの吸収を促す栄養素として知られるが、他にもスゴイ効能があるという。機能性医学専門医で、「サーモセルクリニック」院長の斎藤糧三氏がこう解説する。

「ビタミンDは花粉症にも有効です。『免疫調整ホルモン』のため、花粉が体内に入ってくることによって引き起こされる免疫の過剰反応を抑えてくれるのです。私も慢性的な鼻づまりを抱えていましたが、ビタミンDのサプリメントを摂取してから1時間後に症状が緩和されました」

 ビタミンDは、サケやイワシ、キクラゲなどから摂取できるほか、日光浴によって体内に生成されるという。

「紫外線量が多い5~10月の期間の週2回、11~13時の間に半袖・半ズボンで15分間、日を浴びるのが望ましい。いまの時季は、日焼けサロンに1~2週間に1度行って、肌が赤くならない程度に紫外線を浴びるのもいいでしょう」(斎藤糧三氏)

 がんリスクの低下やインフルエンザの予防といった効能があるほか、季節性うつや喘息にも有効だという。つまり、ビタミンDは万能な栄養素なのだ。

 摂取量は「成人で1日50~100マイクログラム(1グラムの100万分の1)が妥当」(斎藤糧三氏)だから、例えば、サケ1切れ(25.6マイクログラム/80グラム)を1日に2つ食べたら十分。サプリメントでも補えるから、適量を摂取して花粉症とおサラバだ!

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