Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

妻にイボの増大を指摘され…がんも一病息災でうまくいく

2014年に相次いで大病に見舞われたビリー・バンバン(右から兄の菅原孝さん・弟の進さん)/(C)日刊ゲンダイ

 柴門さんも菅原さん兄弟も、病気と折り合いながら前向きです。病気になったからこそ、体の声に耳を傾け、前向きになれたという一面もあるでしょう。

 がんの専門医として、がんで苦しんでいる方がたくさんいるのは承知しています。がんという病気があることで、自分の体を気遣いながら前向きに頑張る人は決して珍しくないのです。がんであっても、一病息災。特に早期に見つけることができれば、なおさらでしょう。膀胱がんになって、つくづくそう思います。

 だからこそ、読者の方々は、ぜひがん検診を受けて、早期発見に努めてください。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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