睡眠専門医が指摘 今年の新入社員は「五月病」がより深刻

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 体内リズムは本来25時間だが、太陽の光によって1日24時間に合わせてリセットされる。“休日朝寝坊”をすると、それだけ太陽の光を浴びる時間が遅れるので、体内リズムが遅れる。

 結果、月曜日以降のパフォーマンスに悪影響を与えるのだ。休日朝寝坊をした場合と、いつも通り寝た場合の平日の眠気度と疲労度の比較をした研究では、どちらも休日朝寝坊の翌日の方が強く、中でも月曜日や火曜日の週初めが強かった。

■就寝前の数時間はスマホを見ない

 新入社員の睡眠について、今年は特に必要だと、内村教授は警鐘を鳴らす。10日間の大型連休を控えているからだ。

「4月からやっと生活のリズムが整ってきたところでGWに入り、大学生活の乱れがまた戻る。睡眠不足や不眠による体内リズムの乱れは、仕事のパフォーマンスだけでなく、うつ病、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心血管イベントなどさまざまな障害のリスクを高めます。今年は例年より五月病が増える可能性があります」(内村教授)

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