市販薬との正しい付き合い方

市販薬で知っておくこと 資格と種類で購入方法は変わる

薬剤師がいるときのみ買うことができる薬も(C)PIXTA

 たとえば、解熱鎮痛薬の「ロキソニン」は市販薬として購入することはできますが、第1類医薬品なので薬店に薬剤師がいるときのみ買うことができます。

 花粉症治療に用いられる抗アレルギー薬である「アレグラ」や「アレジオン」は、第2類医薬品なのでインターネット通販でも購入可能ですが、「クラリチン」や「タリオン」は要指導医薬品ですのでインターネットで買うことはできません。また、アレグラは第2類医薬品ですが、「アレグラ ジュニア」は要指導医薬品なので購入可能な状況が限られます。

 このように、OTC医薬品はすべてが一律に欲しいときに在庫があれば買えるというわけではないことを知っておいてください。市販薬を購入する際は、信頼できる薬剤師がいる薬店に行き、カウンセリングを受けてから買うのがベストということです。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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