「自分が死ぬ」準備

79歳の人気医師が断言「週2回のステーキが元気の源です」

50歳以上は肉食を(C)日刊ゲンダイ

 栄養失調? 飽食のニッポンで、そんなことがあり得るのか。それを裏づける研究を行ったのが東京都健康長寿医療センターのグループだ。東京・小金井市と秋田・南外村に住む65歳以上の1048人を8年間追跡し、血清アルブミンの数値と生存率の関係を調査した。アルブミンはタンパク質の摂取状況を示し、数値が高いほどタンパク質をよく摂取しているという。

■魚だけでは「新型栄養失調」に

「アルブミン値が『高い』『やや高い』『やや低い』『低い』の4群で分けると、低い人の生存率が最も悪かった。つまり、タンパク質を十分取れていない人は、長生きできないのです。100歳を越える百寿者研究でも同様の傾向が明らかになっています。ベジタリアンは短命なのです」

 肉を食べると、コレステロール値が高くなりそう……。そんな不安から魚を食べるのは、分からなくもない。しかし、“コレステロール不安”によって、タンパク質そのものの摂取が不足。それでタンパク質不足になるのが、高齢者に広がる新型栄養失調だという。

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