ただし、問題は本当に「アルコール依存症に当てはまるほどではない」のか、だ。飲酒により失っているものが多く、離脱症状などの身体症状も出ていてそれゆえに「酒をやめたい」のなら、すでにアルコール依存症の可能性が高い。飲酒が原因の家庭不和、健康面での問題、交通事故、遅刻や欠勤などの職業問題、犯罪に手を染める……などは過去になかっただろうか?
また、「やめたくてもやめられない」場合も、アルコール依存症を疑った方がいい。
なお、アルコール依存症は「毎日酒を飲んでいない」場合も、否定できない。たとえ週2~3回しか飲まなくても、飲み始めるとブレーキがかからなくなり泥酔まで飲んでしまう、そして飲酒するたびに問題飲酒に発展してしまうようなら、アルコール依存症を疑った方がいいだろう。