「自分が死ぬ」準備

健康増進やモテにもつながる シニアから始める楽器の効能

気分は「わが心のジョージア」(レイ・チャールズ・右)で…(C)共同通信社

 誤嚥性肺炎の予防ならフルート、サックスなどの管楽器がいい。

「タンギングは声帯周辺の筋肉を鍛え、ブレスで腹式呼吸が身に付きます。この連動で大量の酸素を体内に送ることができるようになり、呼吸器以外の内臓にも健康効果が期待できます」

 楽器が直接関係するわけではないが、アンチエイジングや美容には「姿勢を整えたり、口角を上げたりすることが求められる歌やボイストレーニングがいいですね」と言う。実際、鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授と第一興商が行った「歌の健康効果」の調査では、〈歌唱が酸化ストレスを抑えることで多くの疾患を予防し、老化を防ぐ可能性〉を指摘している。

 島村楽器HPによると、「島村楽器音楽教室」の60代の人気コース(男性)は1位ピアノ、2位サックス、3位アコースティックギターだ(別表②)。

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