「自分が死ぬ」準備

健康増進やモテにもつながる シニアから始める楽器の効能

気分は「わが心のジョージア」(レイ・チャールズ・右)で…(C)共同通信社

「ピアノは過去に習っていた再チャレンジの方もいますが、サックスやアコースティックギターに関しては、定年後から始める初心者は多いです。60代からでも上達できます。夫婦やお孫さんと演奏したいと一緒に通うケースもあります」(広報担当者)という。

 家族はもちろん、楽器を通して交友関係を広げるのも、音楽の魅力だ。前出の大内氏も、「異性に人気の楽器を習う、という手もあります」とこう言う。

「取材では女性から、男性のサックス、チェロ、ギター姿にしびれるという声が聞こえてきました。指遣いにセクシーさを感じるようです。男性からは、女性のフルートとバイオリン姿。フルートは唇、バイオリンは立って弾いているときのしなやかな姿に魅せられるようです。グループレッスンで結婚相手が見つかる、ということはあるようで、取材時も何例か聞きました」

 性格や経歴で向いている楽器を選ぶのもありだ。大内氏によると、①陽気なタイプや営業マンなどは、トランペットなどの金管楽器②事務系などきめ細かい仕事をしてきた人やメカ好きはフルート、オーボエなどの木管楽器③管理職や指導系の仕事の人は演奏をリードするドラムやバイオリンが向いているそうだ。

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