人生100年時代を支える注目医療

健脳ドックはアルツハイマー病リスクを早期予測し脳を守る

新井平伊医師(C)日刊ゲンダイ

 アミロイドPET検査とは、全身のがんを調べるPET検査と同じ(使う検査薬が違う)で、微弱な放射能を出す検査薬を静脈注射した後にPET装置で頭部を撮影する検査。ターゲットはアルツハイマー病の原因とされる「アミロイドβ(ベータ)」というタンパク質。20年以上かけて脳内に蓄積する。この物質がどの程度蓄積しているか調べることでアルツハイマー病のリスクが分かるという。

■12項目の危険因子に相対リスクをかけてリスクを数値化

 同院のもうひとつの特徴は、新井医師が長年の研究で開発した「プラウドスコア(認知症発症リスクスコア)」を用いた予防対策。糖尿病などの生活習慣病をはじめ、難聴、うつ病、運動不足、睡眠不足など12項目の危険因子に相対リスクをかけて計算。認知症の発症リスクを数値化することができる。

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