薬品メーカーといえども、医療機関といえども、高血圧の人が増えるとうれしいわけではなく、降圧薬が売れ、治療する人が増え、高血圧の人が減るのがうれしいというほうが実際だというのは、もっともな反論です。しかし、この2つのうれしさを区別することができるでしょうか。全部ひっくるめてうれしいというのが実際で、区別するのは無理だと思います。
それで現実はどうなっているかというと、薬が売れることと高血圧の人が減ることは最終的には矛盾しないので、高血圧の人がいったん増えるとうれしい世の中が出来上がるというわけです。
生活と健康 数字は語る