長引く咳は喘息の前段階…まずは疑うべき3つの疾患とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 この咳喘息は、喘息の前段階ともいわれる。咳喘息の段階であれば吸入ステロイドで完治が見込めるが、治療が遅れて喘息に移行すると、喘息は治らないため、一生付き合っていかなければならない。だからこそ「早めに受診していれば」なのだ。咳喘息の3割が喘息へ移行する。決して少ない数字ではない。

 咳喘息の治療は、ガイドラインでは「吸入ステロイドを2年」とされている。しかし、大半の患者は、数カ月の吸入ステロイドの使用で咳が止まる。

「呼吸器内科医の仲間ともよく話題になりますが、咳が治まったのに吸入ステロイドを2年使い続けるというのは現実的ではありません。また、2年使ったからといって“再発しない”というエビデンスはないのです。そこで私は、患者さんの咳が出なくなり、検査データが正常であれば、薬をやめて様子を見るようにしています」

■副鼻腔炎

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