独白 愉快な“病人”たち

動かない時計の幻覚が…チョコボール向井さん脳出血を語る

チョコボール向井さん(C)日刊ゲンダイ

 回復期病院は10月の終わりに公言通り退院し、去年5月までは週1回通院してリハビリを続けていました。今はジムに週5、6回、午前と午後の1時間半ずつ2回通っています。子供より遅いぐらいですけど、走ることもできますよ。一度できなくなったからこそ、できる喜び、少しずつ克服する喜びを大きく感じています。

 ただ、欠けている左側の視野がまだ回復せず、医者から「車の運転は控えてください」と言われています。あと、アソコが勃っても左が麻痺してるから左に傾く(笑い)。精力も弱くなって、もう、やってもやらなくてもどっちでもいいかなって感じです。

 店は退院して1カ月ほどして幡ケ谷で再開しました。倒れる前はお金に追われてたけど、今は欲張らずのんびりです。健康第一で、もうちょっと生きたい。それが切実な願いです。

(取材・文=中野裕子)

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