その結果、認知症による入院リスクは、夏季の気温が平均気温よりも高い場合、2%少ない傾向にあり、冬季の気温が平均気温よりも高い場合3%、統計学的にも有意に低いことが示されました。また、気温の変化が大きい地域で生活する高齢者では、認知症による入院リスクが高いことも示されています。
つまり、平均気温よりも低い気候や、気温の変化が大きい地域に住んでいる人では、認知症による入院リスクの増加が示唆されているのです。かなり大規模な症例を解析したデータなので、偶然的に差が示された可能性は低く、気候変動と認知症の入院リスクには、ごくわずかであるにせよ、何らかの関連性が認められるのかもしれません。
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