鼻水止まらず…花粉症の悪化か? でもそれは別の病気かも

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 スギの花粉症のピークを迎えている。薬でなんとか症状が抑えられていたのに、ここにきて急に悪化した――と思っている人もいるのではないだろうか?

 東京都世田谷区在住のIT会社勤務のY子さん(46)もその一人。花粉症歴は5~6年。眠気が少ない第二世代抗ヒスタミン剤を3月頭から飲み始めたので、多少クシャミや鼻水が出るものの、ほとんど辛さは感じていなかった。

 ところが3月23日土曜日の朝から状況が変わった。鼻水がタラーッと両鼻から流れ、鼻をすすろうにも鼻の奥が痛くてできなくなった。1日1錠と言われている抗ヒスタミン剤を独断で追加服用したが、効果なし。使っていなかった点鼻薬を鼻にシュッとやっても、やはり効果なし。寝ている間の鼻詰まりがひどくなり、口を開けてしか眠れず、夫から「いびきがひどくて熟睡できない」と指摘されるようになった。

 土日を耐え、これでは仕事にならないと耳鼻咽喉科を受診したのが翌週月曜日。「もっと強い花粉症の薬を出してください」とお願いした。喉や鼻の中をじっくり診察した医師は言った。

「喉も鼻も粘膜がそうとう荒れています。花粉症で症状が悪化したのではなく、風邪ですね」

 しばらくは抗ヒスタミン剤をやめ、風邪などでくしゃみや鼻水がひどい時に使う小青龍湯に切り替えるように指示された。その通りにしたところ、まず夜の鼻詰まりの苦しさが随分と緩和。夫からも「いびきがなくなった」と言われた。“鼻水タラーッ”も少しずつ減り、今、快方に向かっている。

 花粉症の症状悪化は、もしかしたら風邪発症かもしれないことを知っておくべきだ。

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