100年老けない脳の作り方

脳を守る食事は「2つの油」が重要 医師の白澤卓二氏に聞く

ジョコビッチはグルテンフリーで世界王者に(右は上からココナッツオイル、さばの塩焼き)/(C)新華社/共同通信イメージズ

 ケトン体を脳のエネルギー源とする食事法は「ケトジェニックダイエット」と呼ばれる。そのメニューはこんな感じだ。

▽朝食 午前7時前後にココナツオイル入りコーヒー1杯。
▽昼食 正午前後に卵料理と生野菜サラダ。
▽夕食 午後8時までに魚や肉と野菜を中心に腹八分目。

「朝のココナツオイルと、夜から朝にかけての12時間の“絶食”でケトン体が誘導されます。ただ、それには厳しい糖質制限が必要で、好きなものを食べられないのはつらい。そこで、夕飯に茶わん1杯の雑穀米やそばは食べていいことにします。アルコールも赤ワイン2杯まではOK。ただし、絶食時間は大切で、午後8時には食事を終え、午前0時には就寝してください」

 認知症になる前、軽度認知障害の段階でケトジェニックダイエットを取り入れると、確実に改善する。認知機能を守れるというから実践あるのみだ。

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