「この態度はダブルスタンダードではないか」と言う人もいますが、「その通り」とお答えするしかありません。しかし、私の中でこの態度の違いに矛盾はありません。自宅血圧を測りたくないという患者も許容しますし、自分自身も毎日血圧を測る選択肢を持ったうえで測っていないだけです。
重要なのは、自宅血圧を測ることではありません。あくまでも家庭用血圧計があることで、自宅で血圧を測るという選択肢が増えたことに過ぎません。だからといって自宅で測らないという選択肢がなくなるわけではないのです。重要なのはどちらを選択することも可能ということであり、血圧を測るということではないのです。そういう意味で私のなかではこの2つの態度に矛盾はないのです。
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