100年老けない脳の作り方

発症リスク減 アルツハイマー予防に30分未満の昼寝が効く

いい睡眠は認知症を減らす(C)日刊ゲンダイ

 この有害物質を脳神経から除去するのが睡眠であり、質のいい睡眠はアルツハイマー予防に効果があるというわけだ。

■発症リスクが20%まで減

 それでは、毎日どれくらいの睡眠を取ればいいのか。

 睡眠時間と認知症発症リスクを調べた研究では、「6~7時間」が最も発症が少なく、睡眠時間が6時間以下と短い人は認知症のリスクが1・36倍となった。

 だが、眠りが浅い人など全員がぐっすり眠れるわけではない。快眠のためには、まずは「適度な運動」が大事だ。といっても、急にマラソンを始めたりすると活性酸素が増えて老化が早まるので、1日30分程度のウオーキングでいい。さらに睡眠を助ける「ビタミンB6」の摂取。バナナなら4本が目安(成人男子1・4ミリグラム)になるが、サプリメントで簡単に取れる。夕飯後は部屋の「照明を薄暗く」して脳に眠る準備をさせる。逆に寝酒は長期的に見て快眠を妨げるのでやめた方がいい。

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