独白 愉快な“病人”たち

メスを入れるのが嫌だった 村上弘明さん大腸がん振り返る

村上弘明さん(C)日刊ゲンダイ

 ところが17年、人間ドックの先生は「内視鏡ですか? 必要ないでしょう」と言うんです。自分としてもなるべくやりたくないので、その言葉にすがって、結局その年は内視鏡検査を受けませんでした。

 でも、年明けにそれを知ったカミサンから「でも内視鏡の先生には“来年も”って言われたんでしょう?」と指摘され、ボクがモタモタしている間にカミサンがマネジャーに電話をかけ、スケジュールを確認するなり病院に検査の予約を入れてしまったんです。

 まあ、そのおかげでがんかもしれないポリープが見つかったのですが、医師に「もしもがんだとしたら内視鏡でのポリープ切除は飛び散る可能性があるので、念のため腹腔鏡手術で大腸の一部を切った方がいい」とのことでした。

 そこで最初にお話ししたカミサンの一言があって、結局、大腸を切除しました。

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