松平健 若さの秘訣

朝6時に起きて息子の弁当づくり ご飯は土鍋で炊きます

松平健
松平健(C)日刊ゲンダイ

 若い頃はスポーツジムに通って体を鍛えていたが、今はもっぱらウオーキングだ。

「ベスト体重は90キロ(身長178センチ)ですが、今は少し上回っています。ウオーキングは以前は毎日でしたけど、今は気が向けばという感じで、週に2、3回ですかね。ただ、昔から歩くスピードはかなり速く、これは変わっていません。30分で5キロの距離を早歩きしますから、道ですれ違う人は誰も気付きませんね」

 胸板の厚さは、小学、中学時代に水泳部で鍛えたたまものだ。

「今は泳いでいませんが、クロールからバタフライまでひと通りは泳げます。ずっと水泳部に所属していたのですが、中学1年生の時にサッカー部に誘われ、しばらく水泳とサッカーを並行して続けていました。ポジションはキーパーで、一応、レギュラーを任されていました。上背があり、俊敏性もあったと判断されたのかもしれません。ですから、今もサッカーファン。さすがにスタジアムに行って応援するまではいきませんが、中継やニュースは気になって見ています。先日のキリンチャレンジカップでは、日本代表デビューの橋本(拳人)選手、畠中(槙之輔)選手ら若い人の台頭が著しく、香川(真司)選手、宇佐美(貴史)選手、乾(貴士)選手らの前回W杯組もウカウカしてはいられません。時代の流れを感じますが、競争が激しいのはいいことでしょう」

 事務所の壁には、本紙で健筆をふるう釜本邦茂氏と一緒にサッカーボールを追う姿が、額縁入りの写真で大事そうに飾られてあった。釜本氏とは30年来の友人。毎年2回開かれる同氏のチャリティーゴルフ「釜本会」にも参加しているという。「食生活は、テレビや新聞で『体に良い』と言われるものは、ひと通り試してみます。みのもんたさんの番組などで健康ブームだった頃は、梅干し、ラッキョウ、黒酢に漬けた自家製の酢大豆を欠かしませんでした。さすがに今は酢大豆はやってませんけど(笑い)。太秦時代(東映京都撮影所)はずっとホテル住まい。外食ばかりだとやはり栄養が偏る。そこで健康に良いと聞いたら取り入れるようにしていたのです」

 青汁やリンゴが良いと聞いて、挑戦していた時期もあったようだ。

「40歳を過ぎたあたりから、酒を飲んでも次の日に残るようになった。体質が変わってきているのでしょう。ですから、今は3食をきっちり食べるようにしています。むしろ、仕事が入っている時の方が規則正しい食事になりますね」

 朝は6時には起床。真っ先にするのが、今春から中学に進級する息子の弁当づくりだ。

「妻もやるので毎日ではありませんが、私の時には前日に研いでおいたお米を土鍋で炊きます。スイッチひとつで炊き上がる炊飯器もあるのですが、やはり土鍋で炊いたご飯のおいしさにはかないません。弁当に入れるおかずは、3色3種類は必ず入れるようにしています。息子は好き嫌いが多いのですが、最近は魚も食べるようになった。野菜はまだ嫌いですが、ポテトは食べるので、いろいろと工夫しています」

 ただし、自分の朝食はまったく別。「家内が作ってくれたものを」といたずらっぽく笑う。

(つづく)

松平健

松平健

1953年11月、愛知県豊橋市生まれ。7人きょうだいの末っ子。78年、24歳の若さで「暴れん坊将軍」の主役を務める。2004年に「マツケンサンバⅡ」が大ブレークし、NHK紅白出場。新曲「マツケン・アスレチカ」(徳間ジャパン)を発表。

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