オックスフォード大学のジョン・スタイン教授が発表した、読書中の人の脳をMRIでスキャンした実験結果によると、被験者が本の中の景色や音、においや味を想像しただけで、大脳のそれぞれをつかさどる領域が活性化したという。ジョン・スタイン教授は、「読書が大脳を刺激し、想像力が脳を活性化する」と結論づけている。
一方で、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、2012年1月23日に発表した研究結果によると、読書やパズルなどで継続的に大脳を刺激する趣味を持つ人は、アルツハイマー病の原因物質のひとつ「アミロイドβ」の蓄積を抑制できることが分かったという。
別の研究で認知症の症状が出ていない60歳以上の大脳を調べると、子どものころから読書好きだったりする。そうやって大脳を使っていた人は、そうでない人に比べて「アミロイドβ」がかなり少なかったという。
100年老けない脳の作り方