100年老けない脳の作り方

想像力が脳を活性化 小説の舞台巡りで記憶力アップ効果も

生涯現役の医師として活躍した故・日野原重明さん(C)共同通信社

「新聞や本を読むことは、記憶の引き出しを増やすことにもなるんです。活字を読んで、内容を理解しようとしたり、登場する人物を推しはかろうと想像したりすることで、考える力がつくのです。とくに脳と感情は結びつきが強く、感情が揺さぶられるほど、その感覚が記憶として定着しやすい。脳の中では言語的なエピソードとして記憶を定着させる海馬のすぐ隣に扁桃体と呼ばれる感情の中枢が位置しています。感情のシステムが働いて、その信号が海馬に届けば、記憶としてより強く定着するのです。机に向かって読むだけでなく、小説なら実際にその舞台になった現場に足を運んだり、美術の本なら、博物館に行ってその芸術品を目で見ることもやってみると記憶力が高まります」

 GWに舞台となった現場を巡るのもよさそう。

4 / 5 ページ

関連記事