100年老けない脳の作り方

長寿の静岡で「お達者度」トップ 川根本町の“サロン”とは

静岡県川根本町。茶畑と大井川を眺めながら川根茶縁喫茶「相藤園」の縁側で。右はダム湖に架かるレインボーブリッジ(C)共同通信社

 町では1999年から高齢者の引きこもり対策や介護予防を目的にした事業を行っている。「ふれあい・いきいきサロン」と呼ばれるもので、町内のそれぞれの地区で1~2カ月に1度のペースで開催。地区は全部で30以上あるので、町内では年間200~300回ぐらいサロンが開かれていることになる。

「輪投げや風船バレー、手足の体操などの簡単なレクリエーションをやることもあれば、花見や遠足を楽しんだりすることもあります。メニューは地区によってさまざま。お年寄りの方が楽しめることを提供しています」(川根本町社会福祉協議会の担当者)

 ほかの自治体などでもやられているメニューの情報を集め、それぞれの地区で共有する取り組みも行っているそうだ。その結果、「多い時は50~60人、少なくても10人以上は毎回参加しています」(前出の担当者)というほど人気のイベントになっている。

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