100年老けない脳の作り方

支払いはお札やカードばかり…老化のサインはしぐさに出る

細かく数える集中力が欠けている?(C)日刊ゲンダイ

⑥時代劇などワンパターンのドラマを見る機会が増えた
⑦カラオケで歌う曲はほぼ決まっている
⑧コーヒーを入れに席を立ったのに途中で何をしに来たか忘れる

 ひとつも当てはまらない人はご立派。実はこれ、強弱こそあれ、いずれも脳の老化に関係している言・行動だ。20代はともかく、50代のサラリーマンなら3つ4つ当てはまっても不思議ではないらしい。

 脳内科医で、近著に「認知症をくいとめる! 脳トレーニングドリル」(PHP)がある加藤プラチナクリニック・加藤俊徳院長がこう言う。

「どれも脳の老化に関係があると思いますが、中でも老化と深く関わってきそうなのは、⑤や⑥です。独り言を言って思い返す行動は、ワーキングメモリーが衰えて確認しなきゃいけない状況になっているのでしょう。また、ワンパターンのドラマを好むようになったのは、新しいことが理解しにくくなった表れ。音楽も同様で、懐メロを好きなのはすぐ思い出して気持ちがいいから。脳が安心するんです。でもこれは、脳がマンネリ化に支配されて新しいモノに対して鈍感になっている証拠でもある。明らかに老化のサインですね」

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