100年老けない脳の作り方

支払いはお札やカードばかり…老化のサインはしぐさに出る

細かく数える集中力が欠けている?(C)日刊ゲンダイ

 カラオケでいつも同じ曲しか歌わない上司は、“マンネリ化の支配”の意味で大ピンチ。⑧のケースも「同じ状況が頭の中で維持できない表れ」で、ありがちな老化のサインだとか。

「アレ、アレは、知り過ぎた結果だとも言えるし、忙しすぎる場合も口に出てしまうことがある。年を取ると自分が必要な脳の使い方をするようになりますが、②は普段から顔を記憶する脳の使い方をしているせい。漢字も同様です。パソコンと漢字は脳の違う“場所”を使うので、書く場所を使っていないから書けない。お酒は脳の老化のせいだけではありません。代謝がゆっくりになるのも一因だと思います」(加藤院長)

 どれも脳の老化に関係はあるものの、①~④より⑤~⑧の方が、“老化が進んでいる”と考えるべきか。もっとも、老化のサインはコレだけじゃない。加藤院長が続ける。

「たとえば、支払いのとき、1万円札を出して小銭を使わない人は、小銭を数えるのが面倒になっている可能性がある。財布の中にいくら小銭があるか、細かく数える集中力が途切れているのです。カード決済が好きな人も同様でしょう。ビジネスシーンでは、部下の話をジックリ聞くのがツライ場合や、ランチにほぼ同じ店しか行かないのも老化のサイン。注意が必要です」

3 / 5 ページ

関連記事