今年のがんの専門誌に、それについての興味深い論文が掲載されました。アメリカで10万人以上のがん患者を調査した結果では、アレルギー性鼻炎があると、のどのがんや食道がんなど、多くのがんが少なくなり、一方で喘息やじんましんには、あまりそうした効果がありませんでした。花粉症はひょっとしたら、がん予防になっているのかも知れません。
医者も知らない医学の新常識
信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。