人生100年時代を支える注目医療

魚料理を週3回以上 うつ病を防ぐ食事で五月病を吹き飛ばす

(C)taa22/iStock

 うつ病になると、意欲を引き出し、活力のもととなる「ドーパミン」の機能が低下する。そのドーパミンや抗ストレス作用を持つ「ノルアドレナリン」が合成される際には栄養素の「鉄」が必要になる。また、睡眠・覚醒リズムや情動を整えるのに大切な「セロトニン」は、肉や牛乳などに多く含まれる「トリプトファン」を原材料にしている。

「ビタミンDやB」「メチオニン」「葉酸」「亜鉛」などの栄養素も、全般的にモノアミン神経伝達物質の合成に必要という。

「肥満やメタボがうつ病に悪いのは、脂肪細胞が放出する炎症性サイトカインが全身の炎症、脳の炎症(神経炎症)へ波及するからです。その炎症を抑える栄養素が青魚に含まれる『DHA・EPA』という『n―3系脂肪酸』です。魚料理は週3回以上食べるようにした方がいいでしょう」

■食物アレルギーでうつ病リスクが約1.5~2倍に

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