人生100年時代を支える注目医療

魚料理を週3回以上 うつ病を防ぐ食事で五月病を吹き飛ばす

(C)taa22/iStock

「食物アレルギーはうつ病の有意なリスク因子となることが分かりました。食物アレルギーのある人は、ない人に比べて約1・5~2倍、うつ病になりやすい。しかも、食物アレルゲン数が多いほど、リスクが高くなります。そのメカニズムは、食物アレルギーが腸で炎症を引き起こし、脳の炎症へと波及して、うつ病やストレス症状を誘発させる可能性が考えられます。アレルギーの原因になる食品の摂取を控えることが、うつ病やストレス症状の予防に有用であると考えられます」

 最近では、日本うつ病学会において「気分障害と栄養」をテーマとしたシンポジウムが組まれるなど、少しずつだが精神栄養学を用いた診療が広まりつつあるという。

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