「治療は抗ウイルス薬の服用が基本。早いうちにウイルスをしっかり叩かないと、湿疹がなくなっても、神経痛が残ることがある。それが帯状疱疹後神経痛で、医学的には3カ月以上続く痛みを指します。人によっては10年近く続くことも珍しくありません。鈍い痛みから灼熱感、突き刺す痛みなど、痛みの程度は幅広い。初期症状が重いほど、治療が遅れた人ほど神経痛が残りやすいのです」
神経痛の発生率は約10%と少ないが、高齢者ほど多いという。脳卒中との兼ね合いもある。厄介な痛みに何年も悩まされないように、チクチクやピリピリした違和感を軽く見ないのが無難だ。
「帯状疱疹は、両側に出ることもありますが、極めてまれ。ほとんどは左右どちらかに帯状に発症します。『帯状』『左右どちらかの湿疹』を見つけたら、すぐ受診してください」
GW明けは要注意だ。
病み患いのモトを断つ