100年老けない脳の作り方

ストレスも脳にはいい 嫌な相手は「力」言葉で置き換える

会社員の日常は最高の脳トレ!(C)日刊ゲンダイ

 サラリーマンにとって最も厄介な社内外の人間関係も脳のトレーニングになるという。

「脳には適度なストレスが必要です。ただし、負担がかかり過ぎると、ストレス物質のコルチゾールの分泌が増えます。これは副腎皮質から分泌されるホルモンで、その量が慢性的に多いと神経回路に悪さをする。大事なのは、ストレスをストレスにしないことです。人間関係では、相手の煩わしさを“力”に置き換えるといい。たとえば、細かいところまでネチネチと言ってくる相手に対しては『自分では気づけないところまで見えてしまう観察力が高い人だな』ととらえる。すぐにイライラするせっかちな相手なら、『期日に遅れないように注意を払ってくれるのだから、時間を管理する能力があるありがたい人』という具合。なぜあの人は……と原因を突き詰めるのではなく、解釈を変えるのです。こうした置き換えも脳にとってはトレーニングになります。ストレスを神が与えてくれた訓練と考えれば、会社員は、それを受けながら、お金までもらえるということになる。こう言ってはなんですが、これほど恵まれた状況はないのです」(篠原菊紀氏)

 一つ一つの仕事をきっちりこなし、嫌いな相手を力がある人だと受け止めることができるようになれば、脳はどんどん若返ることになるのだ。

3 / 4 ページ

関連記事