更年期を知って夫婦円満

ホルモン補充療法で対応困難…閉経前の更年期症状にピル

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 閉経前のエストロゲン量が緩やかに減少すれば体も順応しやすいでしょうが、人によってはエストロゲン量が激しくアップダウンをしながら減少していきます。

 すると、HRTでは対応しきれず、症状が一時的に顕著に出る場合がある。しかしピルなら、女性ホルモン量がHRTより多いので、更年期症状を抑えられる可能性があります。

 もし、閉経前の更年期症状でHRTをしても症状が時折出る場合や、避妊効果も期待したい場合は、ピルも選択肢の一つ。ピルは女性ホルモン量が多いので、閉経に向かう時に起きる月経の不規則な周期や、HRTでは症状がなかなか回避できない強い症状に対し、適用があるかもしれません。

 また、すでにピルを飲んでいる人は、切り替え時期を医師に相談しましょう。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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