血液1滴で13種類のがんをチェック いつから受けられる?

写真はイメージ

「マイクロRNAの検査では、Ⅰ~Ⅳ期に関係なく高い感度は変わりません。また、たとえば大腸がんは肛門の近くにあるものは感度が高く、大腸の奥の方にあるものは感度が低いのですが、マイクロRNAでは感度は同じです」

 腫瘍マーカー、画像検査、自覚症状どれをとっても、がんが大きくならないと異常として表れない。しかし、マイクロRNAなら高い感度で異常を発見できる。だから膵臓がんのように、発見時は進行していることが多いがんも、マイクロRNA検査なら早期発見が期待できる。
<この検査を受ければ、ほかの検査は必要がない?>

 それは違う。あくまでも、マイクロRNAの検査はスクリーニング検査になる。

「確定診断には、生検や細胞診などの病理検査が必要です」

 マイクロRNA検査で「陽性(がんがあるかもしれない)」と出たが、病理検査では陰性と出た――。こういう場合は、定期的なフォローアップが行われる。

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