とくに肉にはコレステロールはもちろん、アミノ酸のもととなるタンパク質が豊富に含まれている。だから、高齢者こそ肉を意識して定期的に摂取するよう心掛けるべきなのだ。また、タンパク質の摂取は血管を健康に保つためには欠かせない。タンパク質不足の血管は柔軟性が乏しく、傷ついたり、破れたりするリスクが高くなる。血圧の上の数値がそれほど高くない人が脳卒中などの症状に陥ることがあるが、調べてみるとタンパク質不足が認められることが多い。
かつては「高齢者は肉を控えろ」という主張が盛んになされたが、最近では「高齢者こそ肉を食べろ」という意見が支配的になりつつある。とかく質素な食生活に陥りがちな高齢の親には、定期的に肉などのタンパク質が豊富な食事を取らせることだ。
そしてセロトニンを分泌するために忘れてならないのが「太陽の光を浴びること」と「リズミカルな軽運動」だ。そのためには高齢の親には規則正しい生活習慣を心がけてもらい、天気のいい日などはウオーキングをさせるようにしたほうがいい。
後悔しない認知症